開業までの流れ

開業までの流れ

どのようなご開業を目指すか?どんなゴールと成長イメージを考えるのか?
各種専門家によるサポートであらゆるご相談に対応いたします。

開業計画設定

目的や理念を明確にし、ゴールのイメージを持つ

開業を決めたら、医院開業の目的や理念を明確にしましょう。
開業に当たり周囲の人のご協力が必要な場合は、早めにその意思をお伝えください。

開業 約18ヶ月前~開業場所・物件選定

開業場所をどこにするか決定し、実際に物件があるか調べる➔ページ内リンク

開業地や物件を選定し、開業にあたってのマーケティング調査を実施します。
開業地としての適正立地を慎重に分析します。
居ぬき物件調査、メディカルモール等にも対応しております。

開業 約14ヶ月前~事業計画作成
詳細な収支計画と資金計画を立てて事業の採算性を確認します。➔ページ内リンク
開業後の資金繰りを楽にするために、余裕のある計画を立てましょう。
融資の計画もここで決定します。
開業 約12ヶ月前~金融機関からの資金調達

開業資金を融資してくれる金融機関を探し、対策を考える➔ページ内リンク

事業計画に従い、資金調達が必要な場合は金融機関から調達します。
審査に備えたロールプレイングや金融機関との交渉にも同席させていただきますので、ご安心ください。

開業 約11ヶ月前~建築・内装設計
医院の成功のためには、患者様への気配りや運営効率を両立させる設計が重要です。
医院建築の実績が豊富な設計事務所・不動産会社と一緒にアドバイスさせていただきます。
また、固定式の大型医療機器はレイアウトに大きな影響を与えるため、この段階で選定を終えておく必要があります。
開業 約10ヶ月前~医院建築
工期の遅れや予算の超過が起こらないよう、進捗管理は徹底して行います。
理想通りの医院にするためには、院長自らできる限り工事現場へ出向き、進捗と建築イメージを確認してください。
開業 約4ヶ月前~スタッフ募集
スタッフの質は、そのまま医院の成功にもつながります。
理想とするスタッフ像を明確にし、募集活動を実施します。
当社では、採用時の面接代行や採用後の人材育成サービスも実施しております。➔ページ内リンク
開業 約3ヶ月前~医療機器の選定
対象患者の見極めや費用対効果などを検証し、必要な機器かどうか判断した上で導入しましょう。
開業 約2ヶ月前~地域への宣伝
医院開業を地域の方々に知っていただくことは非常に重要です。
広告規制の範囲の中で、できるだけ効果的な宣伝のアドバイスをいたします。
各種行政手続き
都道府県や市町村によって、各種行政手続きの内容は異なります。
医院開設に必要な手続きも当社で代行します。
開業
職員研修や模擬診療といった準備を充分に行い、万全の状態で開業しましょう。
当センターでは、内覧会のサポートも実施しております。

診療圏調査・物件選定支援

立地選定(診療圏調査)

開業の立地選定を開始する時期は、開業の希望時期から逆算して1年半くらい前に開始が適当です。

開業希望エリアの物件情報をできるだけ多く仕入れ、現地視察

まず開業を希望するエリアから数多くの物件情報を収集します。
次に、収集した物件情報の中から、開業のイメージに適合した物件を選び、現地を確認します。実際に現地を歩いて見て回ることで、街の雰囲気や人の流れ、薬局の位置や競合施設との位置関係などのイメージを把握することが出来ます。また現地の不動産業者を訪問しなければ入手できない、未公開の最新情報なども得られます。想定するエリアはできるだけ訪問し、現地の確認をしながら立地選定を行います。

競合・薬局の場所・患者数などを入念に調べる

インターネット上では、簡易な診療圏分析を行う企業が多く見受けられますが、診療圏調査はできるだけ正確に、時間を使って行うことをお勧めします。
なぜなら、クリニックの診療圏は地域性が高いので、新しい競合先が1件開院しただけで、大きな影響を受ける場合が多々あるからです。

常に最新の情報を使用します

資料を基にした1次調査と、現地を確認して補正を行う2次調査を行う際には、人口構成や競合施設の状況など、全て最新の情報に基づく必要があります。これにより、来院する患者数の予測などが正確に行えます。

物件選定

スペースを有効活用できるレイアウトを考える

一般的な基準としては、
耳鼻科・眼科・皮フ科・精神科・歯科などで、30~40坪(99.37〜132.49m²)程度、
内科・外科など、X線の一般撮影装置を置く場合に40~50坪(132.49〜165.62m²)程度、
透視装置を入れる場合には50坪(165.62m²)以上、
整形外科では50~70坪(165.62〜231.86m²)程度
を目安にして考えた方が良いと思います。

あとは診療の内容によって必要な面積に増減が生じますが、集患効率の高い場所を選ぶことが第一ですので、面積に多少の相違があっても、上手くレイアウトすることで解決も可能です。

そして郊外での一戸建て開業の場合、駐車場スペースは余裕を持って確保しましょう。

また、テナント開業の場合には、家賃は固定費として支払い続けて行かなくてはなりませんので、固定費の負担を軽くするために、スペースの有効活用を考えた上でのレイアウトをご提案します。

持ち家でない限り、最初はテナント物件で開業

戸建て開業の場合、自宅を併設した建築となると初期投資が大きくなります。
自己資金が潤沢にあるなら話は別ですが、開業前に自宅部分の建築費まで借金をすると、初期投資が大きくなりすぎて医院経営が成り立たなくなる恐れもあります。

テナントビルやコンビニ跡地など、地域によって様々な賃借物件がありますので、まずは不動産関連の初期投資を抑え、クリニックの経営が軌道に乗った後で十分な資金を準備し、思い通りの場所にご自宅を建築されることをお勧めします。

事業計画・開業計画

事業計画のメリット

開業から1年後、3年後、そして10年後。近い将来の経営状況を事前に予測できることが、医院経営を安定させるポイントであり、事業計画のメリットです。

  • 医院開業にあたりどんなものが必要でいくらかかるのか?
  • 銀行からはいくら借りることができて、適正な借入れ金額はいくらなのか?
  • 実際にどのくらいの収入が見込めれば、健全に経営していくことができるのか?

など、夢を具体化していきます。
ひとりのドクターとしてだけでなく、経営者であるために、事業計画は重要な役割を果たします。

開業後の利益を左右する「開業計画」

実はクリニック経営において最も重要な事の一つが、しっかりとした「開業後の」資金計画です。

開業後何年も経ち順調に患者数を伸ばしているクリニックであっても、「利益が非常に多く出ているのに、今も資金繰りが厳しい」ケースは珍しくありません。
そのようなクリニックでは、開業時点で開業計画書を作成していなかったり、あっても非常に見込みの甘い内容であることが多いのです。

では開業計画書とはどんなものでしょうか?
開業計画書は事業計画書をさらに詳細化したものであり、大きく分けて「収支計画」と「資金計画」、さらに資金計画は「開業前」と「開業後」から構成されています。

収支計画
予想患者数から月単位や年単位での医業収益(=売上)を算出し、そこから、医業原価や人件費等の固定経費や税金を差し引くことで、事業からの可処分所得を計算する計画書。
資金計画(開業前)
医院の建設費や医療機器の購入など、開業までに要するイニシャル コストを積算し、その支払原資となる自己資金や借入金額を計算する計画書。
資金計画(開業後)
収支計画をベースに借入金発生やその返済および医療機器などの設備投資予想なども計算要素として計画書におとしこむことで、実際の手元に残るキャッシュを導き出す計画書。

計画書の作成は非常に大事ですが、同時に、数字への落としこみが難しく感じやすいところです。
当センターでは、数多くのお客様の事業計画の策定のお手伝いをしてきました。医院開業の専門担当者が、様々な角度から分析しながら、わかりやすく精度の高い計画づくりをサポートします。
シミュレーションを重ね、納得のいく事業計画を作り上げていきましょう。現実性・具体性のある資金計画書やキャッシュフローは、金融機関の信用も得られやすく、資金調達の大きな力となります。

資金調達

自院に合った借入先を選ぶ

借入先の候補にあがるのは、一般的に「政府系(日本政策金融公庫など)」「銀行」「信用組合や信用金庫」、以前ならその中でも日本政策金融公庫がベストな選択といわれていました。
ただし最近は、金融商品も多様化し、どの金融機関の商品が一番とは一概に言えなくなっています。

借入先を選ぶポイントは、一般的に「金利」「返済期間」「元本返済据置の可否」などがありますが、意外と見落としがちなのが「必要な担保は何か?」という事です。 「無担保・無保証」が理想ですが、その条件で借りられる金額は1,500万円~2,000万円程度が上限です。

そうすると担保をという話になりますが、担保の評価額が金融機関によって違う場合があることをご存知でしょうか? 例えば自宅の土地や建物でも、「A銀行の担保評価額は5,000万円だったが、B銀行では6,000万円だった」といったケースは実務上よくあります。
つまり、担保評価が高い方が借入可能金額も上がるということです。

担保の用意が難しい場合には、銀行などのドクターローンを利用する方法もあります。
元金返済の据え置きや、借入期間の延長などを上手に活用すれば、開院初期の返済がとても楽になります。

金融機関より信頼を得られるようサポート

当センターの特徴の一つは、キャッシュフローの支援、また金融機関との交渉がスムースかつ有利に進められるようサポートすることです。ドクターにとって最も条件のいい金融機関のご紹介、資金調達の交渉同行まで行っています。
また、借り入れだけでなくリースなども選択肢の一つです。上手に取り入れながら、無理のない運用計画を立案します。

このように、借入先の選択は思った以上に「多くの情報収集」と「それを選別できるノウハウ」が必要です。
当社では、多くの金融機関と定期的に情報交換を行い、皆さまお一人お一人にあった借入支援を行っています。

スタッフ採用支援・研修

「スタッフとの関係が一番の悩み」というドクター方の声も多く聞かれます。
ドクターの腕や人柄などももちろん大切ですが、それと同時にスタッフの善し悪しが医院の評判を大きく左右すると言えます。

ドクターの医療理念や経営方針を理解し活躍してくれるスタッフを確保することは、医院経営の重要な課題の一つです。
当センターでは、適切な媒体を使っての人材募集はもちろん、面接立会など、それぞれの医院や地域にふさわしいスタッフの採用をサポートします。

患者さんと心を通わせ、よりよい医療を支える人材の採用・育成をご支援します。

面接同席サポート

より良い人財の採用には、「①素直、②プラス発想、③勉強好き」の基準を満たす人を探さなければなりません。
しかし、スタッフ採用面接は限られた時間で判断を迫られるため、苦手にしているドクターが多いのも現状です。
ご希望により、人材採用コンサルティングを行っているスタッフも面接に参加し、スタッフ同士の相性も考慮しながら人材選びのアドバイスをいたします。

適切な雇用条件の設定

給与など雇用条件の設定も、採用の良し悪しを左右します。
経験や地域性を判断しながら適切な条件をご提示し、スタッフの皆様が心地よく仕事のできる環境づくりをご支援します。

接遇・マナー研修

医療従事者向けの接遇で、患者満足度も向上

事業計画と実行

当センターでは、採用して終わりではなく、接遇教育のご支援にも力を入れています。

医療や介護の現場で必要となる「接遇」は、一般業でいうビジネスマナーにプラスαが求められます。医業従事者の接遇力を向上させることは、患者様・利用者様の満足度を高めるだけではなく、選ばれるクリニックへの第一歩になるはずです。

専門家を迎えての接遇教育を体験することで、スタッフのマナーも格段に向上します。感じのいい応対が、患者さんにも好評となります。

「知っている」から「出来る」へ

「知っている」→「出来る」になるようにご指導いたします。自ら気付き、そして行動できる力を身につけることを目指します。

接遇基礎研修(3時間コース)メニュー例

サービス業としての心構え ・サービス業とは
・サービス業としての心構え
・サービスサークル
医療人としてあるべき姿 ・接遇の改善
・患者様満足(PS)
・プロフェッショナルの条件
・受容と共感
接遇マナーの基本を身につける ・魅力ある表情、視線
・心を開く挨拶、返事
・言葉遣い、心遣い
・好感を得る身だしなみ、態度

接遇研修のお申込から実施・フィードバックまでの流れ

  1. お問い合わせ
    お電話もしくはメールにてお気軽にお問い合わせください。
    詳しい資料などをご説明またはお送りします
  2. 詳細打合せ
    当社のコンサルタントが貴院にお伺いして、接遇研修の詳細をご説明します。またドクターがスタッフさまに望むこと、また理想とするイメージをきっちりヒアリングします
  3. プログラムのご提案・お見積もり
    ドクターから伺った理想像を踏まえ、接遇研修のカリキュラムを作成し、ご提案・お見積もりをご提出します
  4. 接遇研修の実施
    当社のコンサルタントによる接遇研修を行います
  5. 接遇研修のフィードバック
    研修を受けてスタッフさまがどのように変わったか、丁寧にドクターへフィードバックします